「膠原病でした」管理人の「るーしー」です
今回は私が実際に「生活保護」の「家庭訪問(申請時)」を受けた時の内容を紹介します。
生活保護の申請手続きを具体的に説明すると下記の流れとなり、
生活保護の申請手続き
- 最寄りの福祉事務所へ電話相談
- 福祉事務所で面談・申請手続き
- 家庭訪問
- 生活保護開始
「3」の「家庭訪問」についてが今回の記事の内容です。
実際に私が家庭訪問をうけて、どのような内容でどんな会話をし、どう進められたかを詳しく紹介します。
自分自身の生活状態、お住まいの自治体やケースワーカーさんにより対応内容が異なりますのであくまで参考としてください
家庭訪問が終われば手続き関係は完了となり、生活保護の決定もしくは否決が書面で送られてきます。
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家庭訪問で確認される事
世帯の生活状況や暮らしむきを具体的に把握してもらう事が目的になる。
細かな規定は分からないが、華美な家具や装飾品などがあれば売却指導、たばこやお酒を過度に摂取している方は禁煙、禁酒(節酒?)指導などが入ると思われる。
ただ、基本的には持っている家具などを売却しろというような事は言われないとの事。
※華美なものや生活保護を受ける水準にそぐわないものがあれば言われる可能性大
家庭訪問がご近所や勤務先にバレる事はない
生活保護の案内パンフレットでは「あなたの秘密は固く守ります」と記載されている通り
というあからさまな訪問はせず、インターホンを鳴らすだけだったので、隣近所に「福祉事務所」からの家庭訪問を受けた事はバレないはず。
あくまで私の場合なので、お住まいの自治体やケースワーカーさんにより異なる可能性あり
生活保護の家庭訪問(申請時)は申請手続きの後で行われる
生活保護の申請手続きは「福祉事務所」で行うが、家庭訪問は文字通り自宅にケースワーカーさんが訪問をする事になる。
家庭訪問(申請時)の日程は「福祉事務所」で申請手続きをしている合間にケースワーカーさんが紹介されるので、その際に調整する。
当たり前だが、家庭訪問を受けなければ生活保護は受けられないので、できるだけ早い日程の方がいいだろう。
家庭訪問の流れ
家庭訪問の流れ
- 自宅内・生活状況の確認
- 申請・面談時の補足
- 生活についての指導
所要時間は1時間ほどだった。
高圧的な感じは一切なく、むしろへりくだって扱ってもらったのが申し訳なかった。
対応については人によると思う。
こちらが高圧的だったり、非協力的だった場合はこの限りではないはず
1:自宅内・生活状況の確認
生活保護の家庭訪問は「ガサ入れ」みたいな想像をしていたが全然違った。
もちろん生活やこれからに対しての指導はハッキリと言われるが、高圧的な感じや、家中ひっくり返すような事はなかった。#SLE #全身性エリテマトーデス #シェーグレン症候群 #膠原病 #膠原病でした
— るーしー (@Lucy_SLE) 2018年10月31日
繰り返しになるが高圧的な感じは一切なかった。
また、私もそうなのだが生活保護(申請時)の家庭訪問というと、「ガサ入れ」のイメージがあると思う。
しかし強制的に家中をひっくり返すというような事は一切なかった。
ただ、私の場合は華美で贅沢な家具や美術品等は一切ない、単身の賃貸マンションで家具も質素だったので突っ込みどころがなかっただけの可能性もある。
例えば酒瓶が転がっていたり、たばこの臭いがキツかったり、ぜいたく品があった場合は対応も変わるだろう。
私の家にはテレビ・ノートPC・スマホは既にあったが、生活保護申請前に買っていたものであれば売却指導はされない。
※あまりにも高価な場合は言われると思う
また、生活保護を受給してからPCを買うとかテレビやスマホを買うというのは、問題が出る可能性があるのでケースワーカーさんに相談した方がいい。
そもそも生活保護費は家電をポンポン買える金額でもなければ、そのような目的でもないため
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生活保護費の受け取りについて
私の住んでいる自治体は生活が安定するまで生活保護費を「福祉事務」で手渡ししている。
特別な事情がなければ振り込み対応はしてもらえないと面談時に職員さんから言われていた。
が、今回ケースワーカーさんが私の生活状況(一日中遮光カーテンを閉めっぱなしでも日光で具合悪くなる)を見て、振り込み対応ができるように調整をかけてくれるとの事だった。
2:申請・面談時の補足
福祉事務所で申請手続き・面談をした時の補足事項等を聞かれたりする。
一部、申請手続き・面談と重複した内容を尋ねられたりもしたが、担当が異なるのでそこは仕方ないとは思った。
クレジットカードの使用について
クレジットカードの解約は指示されないが、使わないように念を押される。
というのも、クレジットカードの使用は借金扱いになるので生活保護費に影響が出るようだ。
そのため、生活保護が決定したら、クレジットカードは使用せず生活保護の返上ができてから再度使うようにする事が重要。
私は公共料金や電話など毎月の引き落としをすべてクレジットカードで決済していたので、生活保護が決定し次第速やかに口座引き落としに変更する事をケースワーカーさんに伝えた。
3:生活についての指導
これが家庭訪問の最大の趣旨だと私は思う。
実際の生活状況をみて、生活リズムが乱れていれば改善の指導もされる。
口頭のお願いに近い指導から、強制力のある指示もある。
転宅指導
私の住んでいる地域では住宅扶助(家賃)が53,700円までと規定されている。
住宅扶助(家賃)を超える家賃の物件に住んでいる場合、住宅扶助(家賃)内の物件に転居するよう指導される。
当然だが住宅扶助(家賃)の上乗せはされないので、転居するまでの間オーバーしている家賃は自腹(生活扶助:生活費)で払う事になる。
参考文献お住まいの地域の級地を確認(厚生労働省PDFファイル)
参考文献生活扶助基準額について(厚生労働省PDFファイル)
私の転宅指導
現在私は家賃が75,000円の物件に住んでおり、転宅指導を受けた。
しかし、私は病気で日光に長時間(夏場は数分:最近は20~30分位?)当たると具合が悪くなり動けなくなる。
今、最寄りのミニスーパーまで徒歩3分、病院まで徒歩10分程度だが、これ以上遠くなると生活ができない。
誰かに付き添ってもらえば1,2時間の外出はできると思うが、1人だとせいぜい徒歩10分圏内の外出が限界だ。
このような理由から、今すぐ物件探しや引っ越しをする事はほぼ不可能なので、病状が良くなり次第すぐに転宅準備をする旨を伝えた。
もちろんそれでOKとはならず、今の住まいを転居できない根拠を医師に診断書で証明してもらう必要がある。
私の場合、この立地条件(スーパー・病院と自宅の距離)よりも悪くなった場所へ転居しても生活できない事と、そもそもまともに外へ出る事ができない事を医師の診断書で証明してもらう必要がある。
病気など特別な事情があり、かつ医師の診断書がある場合は住宅扶助(家賃)が69,000円まで引き上げられるが、それでも今住んでいる物件は75,000円なので転宅指導は転居するまで続けるとの事だった。
仕事について
当たり前だが無職の場合は就労するよう指導される。
ハローワークで仕事を紹介してもらったり、民間の求人紙・サイトを用いて応募したり仕事に就く努力が必要になる。
私の場合、日光に当たれず通勤が難しいので、難病患者の就職を斡旋している「難病患者就職サポーター」へ完全在宅の仕事を紹介してもらうよう兼ねてから依頼している。
また、ブログでの広告収入も少しずつ上がってきているので、「難病患者就職サポーター」に仕事を探してもらいながら、ブログの収益を上げるよう更新を続けていく。
今後について
家庭訪問の完了をもって、一連の生活保護の申請手続きも完了となる。
生活保護の決定・否認結果については2週間~1か月程度で書面が送付されるとの事。
2週間~1か月と幅があるのは、調査に時間のかかるケースもあるからで、早い場合は1週間程度で結果が出るとの事だった。
【2019/3/22追記】その後の生活保護決定などについて「「生活保護」が決定し説明と生活扶助(生活費)を受け取りました!!」という記事でまとめました
まとめ
借金はすぐにお金が手元に入ってきますが、一時的なもので負債しか残りません。
一方で、生活保護は申請から決定まで多少時間がかかりますが、確実に生活を立て直す事ができます。
今回一連の手続きを済ませた感じだと、電話相談から家庭訪問までは最短で1週間あれば可能だと思います。
結果が出るまで多少(2週間~1か月)かかりますが、その間にお金がない場合は5,000円を上限として「福祉事務所」から借りる事もできます。
繰り返しになりますが、正当な理由でお金がなく生活に困窮している場合は、借金ではなく生活保護の相談をするべきだと私は思います。
生活保護という形で国に借金をし、生活を立て直す事が出来てから税金でしっかり返しましょう。
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