生活保護受給者がクレジットカードを使うと
- 利用金額分をカード会社に支払う
- 更に利用金額分が支給額から減額される(収入認定される)
お断り
本記事の内容は、私が担当ケースワーカーさんに取材させていただいた内容を元にしています。
生活保護は、各自治体の裁量が非常に大きく、自治体によっては対応が異なる場合もありますので、参考としてご覧になってください
今回は生活保護受給者がクレジットカードを使った場合について説明します。
結論から言うと、生活保護受給者がクレジットカードを使った場合、利用額の2倍の金額を負担する事になります。
という話を聞くと、
と皆さん思うでしょうが、そうではありません。
という事で今回は、生活保護受給者が
生活保護受給者
- そもそもクレジットカードを持てるのか
- クレジットカードを作れるのか
- クレジットカードを使うと何故利用額の2倍負担になるのか
- クレジットカードを使った事を隠すとどうなるか
を紹介します。
そもそも生活保護受給者がクレジットカードを持てるのか
生活保護申請前にクレジットカードを持っていた場合は、継続して持つことができます。
生活保護の申請、受給後も、生活保護の申請前から持っているクレジットカードの解約を指示される事はありません。
生活保護の申請後でもクレジットカードを作れるのか
生活保護申請後にクレジットカードを作る事は禁止されています。
ただ、生活保護申請後にクレジットカードを作る方も、中にはいらっしゃるようです。
もちろん、生活保護受給者はクレジットカードの審査に通らないはずです。
ですから、審査時に偽った情報(職業や年収とか)を使用して、クレジットカードの申込をしている方もいるようです。
禁止はされているものの、(生活保護を管理する福祉事務所側では)罰則はないみたいなんだ。
でも、これから説明していくけど、作ったところでメリットはないから、生活保護を申請してからクレジットカードを作ろうと思わない方が良い
虚偽情報でクレジットカードの作成をする事は犯罪です
では、本題のクレジットカードを使ったら2倍の金額を負担するとはどういう事か説明していくぞい
この記事に、生活保護を受給してからクレジットカードを作る事を推奨する意図は一切ありません
生活保護受給者がクレジットカードを使うと何故利用額の2倍負担になるのか
クレジットカードの利用金額が収入認定されるからです。
当然ですが、カード会社にはクレジットカードの利用金額を支払う事になります。
更に、生活保護の支給額も、クレジットカードの利用金額分の収入があったとして差し引かれる事になります。
クレジットカードを使った場合
1:カード会社へ10,000円の支払い
2:生活保護の支給額が10,000円減額
⇒合計20,000円の負担
どうして?
クレジットカードの利用額が収入認定されるあたりから詳しく説明するね
クレジットカードの利用額が収入扱いになる理由
クレジットカードを利用する事で、その場でお金を支払ずに商品が手に入れられるからです。
利用金額分を後から支払う事になりますが、極端な話カード請求額を支払わなければ商品だけが手に入ります。
当たり前ですが、クレジットカードを利用して利用額を踏み倒すのは犯罪ですので、法で裁かれます
更にキャッシング利用ができるクレジットカードの場合、現金を手に入れる事ができます。
ですから、クレジットカードを使用した場合、利用金額分が収入とみなされて、生活保護の支給額から差し引かれます。
生活保護申請前に持っているクレジットカードを使っても2倍の金額負担になる
当たり前ですが、生活保護の申請前から持っているクレジットカードを使用しても、これまで説明した通り2倍の金額を負担する事になります。
クレジットカードをいつ作ったかは関係なく、生活保護受給者がクレジットカードを使った時点で2倍の負担になります。
生活保護受給者がクレジットカードを使ったら必ずバレる
生活保護受給者は、毎月の収入を福祉事務所にする義務があります。
ですから、クレジットカードを使ったら収入として報告しなければいけません。
報告をせず隠したとしても、年に一度は全ての銀行口座の残高を通帳記帳して報告(資産報告)する事になりますので必ずバレます。
仮に記帳しないで通帳口座の残高を提出したとしても、生活保護の申請時に「福祉事務所が金融機関へ銀行口座についての情報を照会してもいい」という承諾書を書きますので調べられたら必ずバレます。
隠してバレた場合は、利用金額分生活保護の支給額が差し引かれたり、返還をする事になります。
まとめ
生活保護受給者でも、生活保護の申請前から持っているクレジットカードは継続して持つことができます。
ただし、生活保護を返上するまでクレジットカードを使う事は控えましょう。
ポイント付与やクレジットカード決済限定の商品もあるなどを考えると、明らかにクレジットカードがあった方が便利なのは間違いないです。
しかし、生活保護を受給している限り、どんなに不便、損をしても現金決済が基本になります。
そして、生活保護を申請してからクレジットカードを作ろうとは思わない事です。
まっとうな方法ではクレジットカードを作る事ができませんし、作れたとしても使う事ができません。