前回受診から、膠原病(こうげんびょう)のうち全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群にかかっている事が疑われた。
両病気共に診断基準が多く確定診断には沢山の検査が必要になる。
現在、私はシェーグレン症候群の診断基準のうち、4項目中1項目の診断基準を満たした状態である。
シェーグレン症候群の確定診断には4項目中2項目以上の診断基準を満たす必要があり、
シェーグレン症候群の診断基準
- 口の検査 ⇒未実施 外来で実施
- 目の検査 ⇒未実施 外来で実施(口の検査に異常がなければ実施)
- 血液検査 ⇒実施済 抗SS-A抗体陽性
- 組織の検査 ⇒未実施 検査入院で実施(口、目の検査に異常がなければ実施)
※このうち2つ以上満たす事
残りの診断基準のうち口の検査と目の検査を日を分けて外来で検査した。
さらに詳しく
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膠原病について
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シェーグレン症候群の検査:口の検査(ガムテスト)
シェーグレン症候群の典型的な症状の一つは唾液が出にくくなる事だ。
症状には個人差があるようだが、酷い場合は人工唾液を使用する場合もある。
私は、このテストを実施したころ確かに口の渇きがあった。
ペットボトルの水を飲んでもすぐに喉が渇くというか口が渇く感じがしていた。
ガムテストの検査内容
ガムを一定時間噛み続け、その際に出る唾液の量を調べるという検査。
紙コップを渡され、ストップウォッチで時間を計りながらガムを噛み続けるが、その間に出てきた唾液は渡された紙コップに全て吐き出すというもの。
診断
異常無し
唾液量に問題は無かった。
これでシェーグレン症候群の診断基準のうち口の検査は否定されたので、次回は後日目の検査を実施する事になった。
もちろん具合悪さは日に日に増して行き、もはや付き添い無しでは外に出れないし、病院でも受け付けが終わると同時にベットで横にならせてもらっていた。
こんな状態でも、病気の特定が出来るまでは薬の処方は出来無い。
※どの病気か決まっていないので当たり前だが。
唯一、解熱鎮痛剤のカロナールを処方してもらう事は出来た。
処方
解熱鎮痛剤のカロナールを処方され、毎食後に服用。
シェーグレン症候群の検査:目の検査(涙、目の傷の検査)
シェーグレン症候群の典型的な症状のもう一つは涙が出にくくなる事だ。
こちらも症状には個人差があるようだが、酷い場合は人工涙液を使用する場合もある。
私は、ドライアイでコンタクトレンズを使用していたので自覚症状は無いが、目がかすむ等の症状はあった。
検査内容
- 涙の検査(シルマーテスト)
- 目の検査(角結膜検査)
涙の検査は両目の目尻に「ろ紙」を一定時間付け、その間に分泌された涙の量を計測する。
目と瞼の間の結構深い所までろ紙を挟むので異物感はそれなりにする。
目の検査は黄色っぽい色素の液体を点眼し眼科医に目の表面を検査される。
強い光を当てられる事もあり直視出来ない位だった。
また、点眼された液体はかなりしみる。
点眼後しばらくは涙に色が付くが時間と共に正常になると言われた。※帰宅する数時間のうちに涙の色は戻っていたと思う。
診断
異常無し
口の検査に続き目の検査も涙の異常や目に傷は無かった。
これでシェーグレン症候群の診断基準のうち、口の検査及び目の検査は否定されたので残りの診断基準は組織の検査のみとなった。
組織の検査(生検)は検査入院して実施する事に
外来で出来る検査はここまでが限界で、組織の検査を含めてこれ以上は検査入院が必要になる旨の案内を受けた。
期間としては一週間から二週間が目安。
必要な検査全てをしても、検査入院の項目は二週間あれば終わるので、検査入院はそれ以上長くなる事は無いと案内された。
処方
解熱鎮痛剤のカロナールを処方され、毎食後に服用。
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当時を振り返り
まず、確定診断までは全ての人が私と同じ位かかるとは限らないのであくまで参考にして欲しい。
私の場合は確定診断までに時間がかかった方だと思う。
典型的な症状のみで、診断基準をすぐに満たせば外来だけの検査で確定診断も受けられるのではないかと思う。
何度も検査をすると精神的にも参ってくるが、膠原病(こうげんびょう)の検査は沢山の項目がある。
私のように「ある診断基準を検査し否定」し「その次の診断基準を検査」
を繰り返すという事もあると思う。
自身の体調を良く見据えて、外来で少しずつか、検査入院して一気にという選択をするのが良いだろう。
また、シェーグレン症候群の診断基準は他の科の医師が検査するものもある。
今回目の検査は眼科で実施し、組織の検査(外科手術)は耳鼻科の医師にしてもらった。
膠原病(こうげんびょう)の疑いで検査をするのであれば科を跨いだ検査も必要になる事もあるので、心配なら今通っている病院で検査は完結するのか確認するのもいいだろう。
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