
生活保護の期末一時扶助
- 名目:おもち代(越年資金)
- 支給対象者:12月~翌年1月も生活保護を受給する者
- 支給時期:12月の生活保護支給日(12月1日~12月5日)
- 金額:級地と世帯人数による
今回は生活保護の期末一時扶助について紹介します。
期末一時扶助とは、年越し資金であり、おもちやお節料理を食べてくださいという趣旨のお金だと、ケースワーカーさんからお聞きしました。
そのため、副事務所の方やケースワーカーさんは期末一時扶助の事を「おもち代」と呼んでいます。
と、話がそれましたが、この期末一時扶助は生活保護受給者全員がもらえる訳では無く、金額も人によって異なります。
今回はそんな生活保護の期末一時扶助がもらえる条件などの説明と併せて、もらえる金額が決まるポイントである、
期末一時扶助について
- どの級地に住み
- どの世帯人数だと
- 期末一時扶助はいくらもらえるのか
を紹介していきます。
本記事で紹介する期末一時扶助の給付金額は平成30年度のデータです
期末一時扶助とは?
越年資金として生活保護受給者に支給されるもので、おもち代とも呼ばれる。
たとえ生活保護受給者でも、お正月という日本の伝統文化に触れる権利があるという趣旨。
期末一時扶助で支給されたお金の使い道は自由
期末一時扶助で支給されたお金は、おもちやおせち料理に使わなければいけないという決まりはありません。
もちろんレシートや領収書を提出し、お金の使い道を報告する必要もありません。

期末一時扶助がもらえる条件
12月および翌年1月の生活保護を受給できる場合期末一時扶助は支給されます。
ですから、
期末一時扶助がもらえる
- 12月と翌年1月も生活保護を受給
- 12月から生活保護の受給を開始
このような場合は期末一時扶助をもらえます。
逆にもらえないのは
期末一時扶助がもらえない
- 12月に生活保護が停止・廃止した
この場合は期末一時扶助はもらえません。
後述しますが、もらえないのではなく返還しなければならない
期末一時扶助はいつもらえる?
期末一時扶助は12月の生活保護支給日に支給されます。
12月の生活保護支給日は12月1日~12月5日の間で、自治体によって異なります。

【注意】12月で生活保護が停止・廃止した場合は期末一時扶助でもらった金額を返還しなければならない事も
前述の通り、12月の生活保護支給日は12月1日~5日です。
そして期末一時扶助もそのタイミングで一緒に支給されるので、12月中に生活保護が停止・廃止する方にも支給されます。
ですから、12月中に生活保護が停止・廃止された場合は、支給された期末一時扶助を返還する事になりますので注意が必要です。
期末一時扶助の受け取り方法
期末一時扶助は12月の生活保護支給日にそれ以外の扶助と併せて支給されます。
そして生活保護のお金の受け取り方法は
生活保護のお金の受け取り方法
- 福祉事務所に行って手渡しで受け取る
- 銀行振り込み
上記のどちらかになります。

期末一時扶助でもらえる金額
期末一時扶助でもらえる金額はお住まいの級地と世帯人員(世帯人数)によって異なります。

平成30年度の期末一時扶助金額一覧早見表
級地別 | 世帯人員別 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 | 6人 | 7人 | 8人 | 9人 | 10人以上 1人を増すごとに加算する額 |
|
1級地-1 | 13,890 | 22,650 | 23,340 | 26,260 | 27,370 | 31,120 | 33,060 | 35,010 | 36,670 | 1,670 |
1級地-2 | 13,260 | 21,620 | 22,290 | 25,070 | 26,130 | 29,710 | 31,570 | 33,420 | 35,020 | 1,590 |
2級地-1 | 12,640 | 20,600 | 21,230 | 23,880 | 24,890 | 28,310 | 30,080 | 31,850 | 33,360 | 1,510 |
2級地-2 | 12,020 | 19,590 | 20,190 | 22,720 | 23,680 | 26,920 | 28,610 | 30,280 | 31,730 | 1,450 |
3級地-1 | 11,390 | 18,560 | 19,140 | 21,530 | 22,440 | 25,520 | 27,110 | 28,710 | 30,070 | 1,360 |
3級地-2 | 10,760 | 17,540 | 18,080 | 20,340 | 21,210 | 24,110 | 25,610 | 27,120 | 28,410 | 1,290 |
単位は円
私は東京都23区内に在住なので、級地は1級地-1に分類され、更に一人暮らしですから、上記の早見表だと期末一時扶助の金額は13,890円となります。
生活保護の金額がいくらか確認できる保護決定通知書というものがあり、それを確認しても13,890円と明記されていました。

【注意】期末一時扶助は1年に一度だけ12月のみもらえる
と分からず生活保護でもらえる金額が純粋に増えたと勘違いする方もいます。
期末一時扶助を支給された翌月分(1月分)以降は、通常の支給金額に戻りますので、生活保護の金額が増額されたと勘違いしないよう注意しましょう。
当たり前ですが、増額されたと勘違いをして無駄使いをした結果、次回の生活保護支給額が想定した金額より少なく、お金が足りない事態に陥っても追加でお金は支給されません。
まとめ
生活保護の期末一時扶助は12月だけの一時的なものである。
最も重要な事なので頭に入れておきましょう。
そして出来る事なら無駄使いはせずに、(適正な金額内で)お餅やおせち料理を楽しんだら貯金する事をお勧めします。

【超悲報】
ワイ氏、電子レンジの下皿を割る電子レンジ使えないっててかなり辛い😭#SLE #シェーグレン症候群 #全身性エリテマトーデス #膠原病 #膠原病でした pic.twitter.com/esDO5A4H5S
— るーしー (@Lucy_SLE) 2019年1月10日


今回は期末一時扶助で助かりましたが、これからは急な出費に備えて少しずつでも貯金をするようにします

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