私は宮城県出身なのですが、宮城県では「ささげ」のお浸しは非常にメジャーな食べ物です。
鰹節が乗って生姜が効いた「ささげ」のお浸しなんかは非常に美味しいご馳走です。
変わっているのかも知れませんが、私の出身地は来客に漬物やお浸しを出す文化がある地方で、「ささげ」のお浸しも良く来客に出されていましたが、とても喜ばれていた記憶があります。
そんな「ささげ」ですが、東京に来てからは一度も見た事がありません。
ですから
という疑問が。
そして「ささげ」と「いんげんまめ」はフォルムも味もそっくりな事に気付きました。
という事で調べてみたのですが、結論「ささげ」と「いんげんまめ」は別の食べ物でした。
今回は何が違うのかを纏めてみます。
そもそも「ささげ」とは?
【ささげについて】
- 平安時代には「大角豆」という名前で存在していた記録がある
- アフリカ原産→中国→日本へ渡来
- 昭和30年代までは国内栽培が盛んで、特に関東以南の暖地で栽培されていた
- ささげには小粒種と大粒種があるが通常小粒種を指す
- 関東ではあずきに代わって赤飯に用いられる
- あずきは煮た時に川が破れやすく「腹切れ」→「切腹」という連想から武家社会で嫌われた
調べて見ると、「お浸し」よりも赤飯に使われたりするので「煮豆」の方がメジャーなようです。
畑でいただいたササゲとモロッコインゲン豆。来年の種にします。#八ヶ岳 #モロッコインゲン #ささげ #野菜 #無農薬 #無農薬野菜 #豆 #種 pic.twitter.com/pwVtkqCDpW
— PAPER ART WORKS (@paperartworks) 2017年10月17日
収穫、乾燥させるとこのようになるんですね。
私的には豆自体よりもさやの方が好きだったので少し意外でした。
「ささげ」のさやは独特の歯ごたえがあり、「お浸し」で食べると噛んだ時に「キュッキュッ」と音がします。
【2019年1月9日追記】
私の地元で「ささげ」と呼び、食べていたのは「いんげん」の一種類だった可能性がありますので、上記説明も「ささげ」ではなく「いんげん」の可能性があります。
— nonasy (@kadunonasy) 2019年1月8日
いんげんまめとは?
【いんげんまめについて】
- 「いんげんまめ(菜豆[さいとう])と「べにばないんげん(花豆)」の総称として「いんげん」とされる場合もある
- 「いんげんまめ」は諸外国で最も日常的に食べられている豆の1つでその種類は多様
- 原産地は中南米で17世紀中ごろに、中国から隠元禅師によってもたらされたので「隠元豆」と呼ばれたが実はこれが「ふじ豆」という品種の疑いが
- 日本では明治になってからアメリカ産の種子が輸入され本格的に栽培
- 北海道がいんげんまめの主産地
- 未熟な莢を野菜として利用する「さやいんげん」は完熟趣旨を乾燥豆として利用する品種とは異なる
- いんげんまめは種皮の色の多様性に大きな特徴がある
つまりいんげんまめは沢山の品種をさしているんですね。
少し「種皮の色」による品種名を詳しく見てみます。
「種皮の色」による「いんげんまめ」の品種
大分類として豆全体が真っ白な「白色系(白いんげん)」と、豆に色のついている「着色系(単色・斑紋入り)」があります。
さらに細かく見ていくと
大分類 | 品種名 | 種皮の色 |
---|---|---|
白色系 (白いんげん) |
大福豆 (おおふくまめ) |
白 |
白色系 (白いんげん) |
手亡 (てぼう) |
白 |
白色系 (白いんげん) |
白金時豆 (しろきんときまめ) |
白 |
着色系 (単色) |
金時豆 (きんときまめ) |
赤紫 へそ部分を除く |
着色系 (斑紋入り) |
うずらまめ | 種皮全体に斑紋が及ぶ (普斑種[ふはんしゅ]) |
着色系 (斑紋入り) |
虎豆 | 種皮一部に斑紋が及ぶ (偏斑種[へんはんしゅ]) |
このように沢山の種類があります。
あんみつの「金時豆」も「いんげんまめ」の種類の1つだったんですね。
「ささげ」と「いんげんまめ」の比較
両者を比較してみます。
項目 | ささげ | いんげんまめ |
---|---|---|
原産国 | アフリカ | 中南米 |
日本に伝わった時期 | 平安時代 | 明治頃 |
品種 | そんなに多くない | 多種多様 |
姿形は似ていますが、「原産国も日本に伝わった時期も全く異なる」ものだという事がわかります。
個人的な考えとして、最も大きな違いは品種の多さにあるのかなと思います。
「いんげんまめ」は品種が非常に豊富
前述の通り、「いんげんまめ」は種皮の違いによる分類もあれば、「さや」が可食用のものとそうでないものまであります。
「ささげ」を私が調べた限りでは、種皮による分類はもちろん「さや」が食べられない品種はありませんでした。
※間違い等あればお手数ですがご指摘願います
私的なイメージとしては「いんげんまめ」というと莢(サヤ)付きのまま食べるイメージがあったのですが、「金時豆」のような莢(サヤ)を食べない品種も含まれているんですね。
【2019年1月9日追記】
— nonasy (@kadunonasy) 2019年1月8日
ご指摘ありがとうございました。
また、勉強不足でご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。
まとめ
「〇〇の違い」シリーズ第二弾として今回は「ささげ」と「いんげんまめ」を取り上げてみました。
このように、「似ているけど実は違うもの」って意外と生活の中で沢山あると思います。
これからも気になったものは「違い」シリーズでまとめていきます(笑)
ちなみに、私が「ささげ」と混同している「いんげんまめ」の品種は「エバーグロー」というものかなと思います。
見た目での判別は私のような素人には不可能です。
⇒エバーグロー
【参考】エバーグロー(髙木農園)
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